(切り分けた太巻きをお箸でもぐもぐしていた御劔が、不意に重大な過失に思い至る)
「…………あ?」
《?》
「……あ、あああ、あああああああああー!! しまったー!」
《どうしたのー》握り箸はマナー違反よー。
「これまで地道に培ってきたそれがしの清楚なイメージがーっ!!」がーっ、がーっ、がーっ…
《そんなのはじめからないです。》
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「今回はー! 下ネタになるからー!」
《えっ? えっ?》
「下ネタになるからコロナちっとも関係ないけどこっちのタグに隔離ーーー!!」
《はあ!?》
《ミツルギさん、その太巻き、切っちゃうの?》
「きっちゃうよぉ?(出刃包丁を取り出しながら)」
《丸かぶりして無言でもぐもぐするんじゃないの?》
「何言ってんの、丸かぶりとか品のない(厭そうに表情を歪めながら)」
《でもでもそれ、節分の恵方巻きでは?》
「ああ。アレを丸かぶりして良いのは幼女だけですよ」
《幼女だけなの?》
「幼女だけなの」
《幼女だけなの……》
「まーあとは個人の性癖だ。ただ、ワタシはオッサンの【良心による自主規制】なんか見たくないけどなぁ」
《えっ!? 恵方巻きってそういうことなの?》
「そういうことなの」
「ふふ、思い出すなあ。ギロチンカッターとか憶えさせた女悪魔のみで挑んだ御立派様戦(俎板に太巻きを据えながら)」
《はわわ、おねえさま……!》
※ 重 要 ※
【戯譚・妄想コロナ症候群】 は個人の妄想に依って構成されております。一部現実と乖離している部分がありますので悪しからず御了承下さい。
《コロコロコロナ!! コロコロコロナ!!》
「……無視ーん」
《・・・・・・あっあっ、ピッカンキタコレ。みっちゃんみっちゃん、おみっちゃんっ!》
「んー」
《見て見てー、こっちー》
「なァに……」
《見てー。タンブルウィード~♪》
(あのカサカサに乾いた枯れ草が風に吹かれて転がる真似)
「!!」
「タンブルウィードに風評被害が発生したら、貴様はどう責任を取る心算なのか【仁王立ち】」
↑
(ハリセンブレードの全長分の距離)
↓
《申し訳ありませんでした【猛反省】》
「さてさてタンブルウィードと言えば西部劇ですが」
《そうなの?》
「ものっっっそい空覚えでタイトルも覚えていなくて大変申し訳無いのですがー、と前置きして。悪漢の集団が弱っちそうな男を追い回して、馬の水飲み桶に突っ込んで靴を脱がして立ち去るという嫌がらせをするシーンがあるのだが、」
《イジメ、イクナイ!!》
「なんで靴を脱がされたかというと、靴下は肌着に該当するので、つまり下着姿にしてやったぜイェア☆ってことだそうで」
《なんという陰湿な辱め……義憤の念が止まない……ッ》
「そう、靴下姿はパンイチ姿に等しいのだ、奴らにとってはなァ。つまり! 直接肌を覆うマスクも、奴らからしたら下着姿を晒している感覚なのだよ!!!!(効果音)」
《ガーン!!…………って、ええー? それが欧米のヒトがマスクを嫌がる理由って?》
「そうだと……考えるとさあ……、もう、欧米人が顔に着けてるマスクが、ぱ、パンツに見え……見えっ……www」
《パッ!……そ、そんな……、ヒィwww》
「ね、ねえ、パンツ姿なのとノーガードでありのままの姿を見せるのだったらどっちがマシだと思うwwwww」
《やめてやめて、草超えて蕨が生えちゃうからぁwwwwwww(ワラビー!!)www》
「ちょwwwおまwwwワラビーてwwwwwwwwwww」
※ 重 要 ※
【戯譚・妄想コロナ症候群】 は個人の妄想に依って構成されております。一部現実と著しく乖離している部分がありますので悪しからず御了承下さい。
「ゲホッ、わッ、笑い、過ぎてッヒューッ、喘息がッ」
《え、衛生兵ーっ、衛生兵ーっっ!!》
《コロコロコロナ コロコロナ~》×2
《ヒトからヒトへと コロコロナ~》
《○○から□□へと コロコロナ~》(気になる単語を当て嵌めて下さい)
《陣地を拡大 コロコロナ~》
《コロコロコロナ コロコロナ~》
《コロコロコロナ コロコロナ~》
《コロナも たまげた コロコロナ~》
《ゴートゥーなんとか コロコロナ~》
《人混みヤバいよ コロコロナ~》
《感染チャレンジ コロコロナ~》
《キャリアー増えるよ コロコロナ~》
《コロコロコロナ コロコロナ~》
《裾野が広がる コロコロナ~》
《其処にも此処にも コロコロナ~》
《汎ゆる所で コロコロナ~》
《ワタシもアナタも コロコロナ~》
《コロコロコロナ コロコロナ~》×2
《…………(歌い終えて感想待ち)》
「…………(無言でファヴリーズを構え、引き金に力を込める)」
「……なんか、なんか、台所でちいさな鍋でおかゆ作っていたら、ぶわって吹き溢れて、すっごい悲しい気分で泣きべそかきながら汚したコンロ周りを掃除している夢を見た」
《お粥は……、誰にも作ってもらえなかったのね……》
「かなしみがとまらない。てか、おかゆってそんなフィーバーしないよね? なんだってあんな景気よく吹いたんだろう、夢とはいえ」
《へんなゆめねー〈おそらく毒電波のせいとか言えない……〉…………とても言えないッ!》
「きさまなにかしっているな(ハリセンブレードを構えて)」
「うう寒い。温かいお茶飲んでも寒い」
《なら、も少しお部屋の暖房強くしたら?》
「……ほれそこに鉢植えがあるじゃろ」
《ええなんかほとんど立ち枯れてるとても貧相な鉢植えが……ってアレ? 確かこの子、旺盛にお花咲かせてた子じゃ? 元々此処に居た子よね》コロコロコロナ上陸以前から。
「11月に唐突に夏日が来てたじゃろ。その時うっかり蒸してしもうてな。それからどうにもよくなくて」
《それは大変お気の毒》
「もうほんと、かなしみがとまらない」
《ところでそれと暖房強めないことに如何なる関係が?》
「この子、適温が十五~二十五度くらいまでなんですって」
《地植えに適さない植物……》
「ほんとはそのプラス二度くらいにしたいんだけど。わし、サムイのニガテ」暑いのもニガテ。
《自分の事より優先してる、そんな死に掛けの鉢植えにジェラ嫉妬》
「うう寒い」
《猫背になってないで、軽くストレッチでもしなっせ》カラ元気も元気の内よー。
「おなかいたいと猫背になって耐えている」
《おなかいたいんだ?》
「健康な奴が羨ましい妬ましい」
《おおぅミツルギさんから恨み辛み妬み嫉み僻みのオーラが……!!》
「小学生の頃の、彼奴等の罵倒が今も忘れられない」
《あっあっこれ以上はいけない》
ハリセンブレードの切っ先をホールドして、柄の部分を宿主の肩に振り落とす。《えーいっ》
「…………はっ!? なぜ私は合掌して頭を垂れているのか」
《ねぇねぇおみっちゃん》
「んだよ?」
《おみっちゃんは、貰った柚子でジャムを作ってたのよね?》
「あ? ああ、消費方法がわからなくて、とりあえず一部を。結局それも使ってないけれど」
《それを湯呑にスプーン一杯落として、お湯を注いで飲んでみて下さい》
「?……………………。オヤいい香り。……うわあったまる。これにこんな使い道があったとは」
「……んっ? えっ? おいおい、コロコロナ、コロコロコロナ!(ぶんぶん)」
《なあに、おみっちゃん》
「びっくり! びっくりだよ!(ぶんぶんぶん)」
《そこまでハリセンを振り回さなくても、仕方ないからソーシャルディスタンスは守りますよぅ》
「なんと! 去年アレルギーが再発してから悩まされていた鼻炎がスッキリ!!」
《それも柚子の効能なのよー。冷え性肩こり神経痛に効く他に、抗炎症作用があるのよー》その他いろいろよー。
「へーすげー!」
《まぁ、グツグツ煮込んであるから、ビタミンCとかの熱に弱い成分は残念なことになっているでしょうけども》そこはご愛嬌。
今はコロナ感染以外の病気に罹るのもリスキーなので、出来る限りで予防に心掛けるべき。
《根菜食べなされ。ビタミン摂りなされ》
「今夜は豚汁作るよー♪」
《わぁい♪》